着付け、はじめました!

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着物でお出かけ〜目黒雅叙園へ

今年のお盆は帰省もできず、お墓参りにも行けず。

東京は連日35℃前後の猛暑だし💦

なにか気分転換を!ということで。きもの仲間と、目黒雅叙園・百段階段の見学会に行ってきました。

暑さ対策として、きょうは長襦袢を省いて、衿つき肌着+着物で。これは大正解!暑さを凌げました。パッと見たところ分からないと思います(^ ^)

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きょうは、夏きものに羅の八寸名古屋帯を合わせました。夏きものは超薄手だし、袖に風が通るので、思ったほど暑くないんですよね。

 

さて、ここからは百段階段のレポートです♪

「昭和の竜宮城」とも呼ばれた日本初の総合結婚式場。創業当時は8号館まであったそうですが、現存するのは3号館のみ。そこには階段に沿って7つの部屋があります。

こちらは最初の「十畝(じっぽ)の間」

落ち着いた雰囲気でありながら、細部に螺鈿が施された贅沢なお部屋です。

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二部屋目は「漁礁の間」数々の草花や節句のシーンが浮き彫りで描かれている、けっこう濃いめのお部屋。

三部屋目は「草丘の間」

エアコンは稼働してましたが、換気のためか窓がオープンになってて。けっこう見晴らしが良く、心地良いお部屋でした。壁の絵は松原です。

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続いて「静水の間」

こちらは扇など「おめでたいもの」が描かれています。そして注目はテーブル!なんと!中華でお馴染みの回転テーブルは、雅叙園創業者の発明だそうで、日本最古の回転テーブルは雅叙園に保存されているそうです。まさか、これではないと思いますが...。

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五つ目の部屋は「星光の間」こちらには四季の花と食材が描かれています。

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そして鏑木清方(きよかた)が描いた「清方の間」

美人画と目黒周辺の風景が描かれています。

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いよいよ最後の「頂上の間」へ。と思ったら階段は99段まで!?

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これは「おもてなしの美学」なんだそうです。
完璧を表す「百」を誇るのではなく、一歩引いて謙虚にお迎えする...最後の一歩を常に追求する...完成していないところに意味があるそうです。

そういえば、以前「Unfinished」をコンセプトにした企画があったな〜と。まさに、これだな。と思いつつ「頂上の間」へ。

窓から見える景色がメイン?...実はここの天井画も一枚描かれてなくて、こちらも未完成なんだそうです。

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そして、新しい本館へ移動しまして。

ここはどこでしょう?(ご存知の方も多いと思いますが)

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そう。トイレです。

「トイレに入っても夢が覚めないように」という創業者の思いが込められているんですって。創業者の細川力蔵氏は、一般庶民に束の間の夢を!そして震災〜世界恐慌で働く場がなくなっていた職人に最高の仕事の場を!という志のもと、ここを建設されたんだそうです。なんだか、今の困難な状況に似ていて、心に染みますね。

束の間の夢...。