着付け、はじめました!

着物のお洒落を応援します。

夏越の大祓2023

昨年に続いて、夏越の大祓(なごしのおおはらえ)に行ってきました。...といっても、この神事を知ったのは昨年。偶然に、茅の輪(ちのわ)を見つけたのがきっかけでした。

今年も、茅の輪をくぐって、半年の間に溜まった心身の穢れを祓い清め、残りの半年の息災を祈願してきました。6月末にはお焚き上げが行われるそうなので、人形(ひとがた)を奉納して、お守りも頂いてきました。残りの半年も、よろしくお願いします。

で、帰り道。子供服のお店のショーウィンドウに目がとまりまして。

なんとも、洋風な雰囲気の浴衣!...こんな楽しみ方もアリなんですね〜(^^;

これから夏も本番。

夏ならではの着物の楽しみを満喫したいと思います。

 

梅雨時の着物は...

関東地方も梅雨入りしました。

ジメジメするこの時期には、なぜか麻の着物を着たくなります。日頃は正絹の肌触りや着心地が好きなんですが、この季節は麻の質感が心地よいな〜と感じます。

麻の着物はお手入れが簡単で、汗をかいても、すぐに洗って干してアイロン要らず。唯一の難点はシワになりやすいことですが...その対応策として、外出時にはハンディ霧吹きを持参して...歩く前にシュッシュして外気で乾かしつつシワをとるようにしています。でも、この時期は湿気でOKかも?です(^^;)

きょうの着物は、小千谷縮(おぢやちじみ)。洋服のシワ加工のような「シボ」が特徴の麻織物です。これはもう十年以上も着ています。仕上がった当初は、なんだか独特のハリがあって着付けが難しいなぁと思ったのですが、洗って着て...を繰り返しているうちに、程よく馴染んできたように思います。私の着付け技術も少しは上達したんでしょう(^^;)

帯周りと半衿は、基本ルールの通りに夏ものです。

6月1日は衣更え

昨今の温暖化で、着物で心地よく過ごそうと思うと、ついつい衣更えの基本ルールをスルーしてしまいがちですが....私が守っていることのひとつが、半衿です。

そう、6月1日からは半衿を夏仕様の「絽」に付け替えました!って、大きな声で言うほどのことでもないですが(^^; これは暑さ・涼しさに影響がないので...ね。

きょうはもう、ほぼ夏仕様です。

・着物:夏の米沢紬(透け感少なめで単衣として)

・帯:夏の博多帯

・帯〆帯揚げ:夏もの

・長襦袢:紋紗

・半衿:絽

・足袋:レース足袋

もう梅雨が近いのか、紫陽花がきれいですね。

そろそろ、麻の着物の出番かなぁ...。

丸紅ギャラリー<染色図案とあかね會>展

「あかね會」って?… 勉強不足ですみません(^ ^;

そもそも、丸紅の創業者が伊藤忠兵衛さんで、近江の麻布の卸や貿易で起業したことも初めて知りました。そこから色々あって、東京に進出するためには新しいデザイン開発が必要だ!と感じて、1927年に染色図案研究会「あかね會」を発足したそうです。メンバーは錚々たる顔ぶれ。日本画家、洋画家、彫刻家など芸術家約70人が、毎年創作図案を発表し、約10年の間に600点を超える図案作品が生まれたそうです。

なんだか…想像以上にスケールが大きい話で…多彩な芸術家が参加しているからこそ、その図案は古典からモダンまで多岐にわたっているのだなと納得しました。

 

今回はその染織図案のコレクションが前期・後期それぞれ24点ずつ計48点、展示されます。

 

まずは、前期に行ってきました。

ロビーでは、白い着物に色々な柄が映し出されるプロジェクション・マッピングがお出迎え。

展示室に入ると、あかね會の図案をもとに制作した着物と帯が展示されていました。京友禅の弐代 上野為二氏、加賀友禅の宮野勇造氏、そして織元の西陣まいづる。元の図案と図案から制作された着物と帯を並べて見ることができます。また、染織品になっていない図案のみの展示もあって、想像力を掻き立てられました。まさに、この展示のサブタイトル「こんな柄の着物が欲しい!」という気持ちになりました♪

 

さらに興味深かったのは、図案がどのように染織の下絵になっていくのかという映像。数分の短い映像でしたが、職人技に見惚れてしまいました。

 

後期にも期待が膨らみます。

また、丸紅の美術品コレクションは、染色図案・染織品・和洋絵画の3本柱だそうなので、まだまだ色々なものを見せていただけそうです。今後も注目したいと思います。

春の宵〜バレエの幕見

久々に上野に行ってきました。

目的は、 金森穣 × 東京バレエ団の新作グランド・バレエ「かぐや姫 第二幕」です。

この作品は、全三幕を3年がかりで完成させるという大プロジェクト。今秋には、その全貌を観ることができるようで、今から楽しみにしています。

 

バレエの幕見というのは初めてでしたが、夜8時過ぎから30分強、ひと時の夢のような時間でした。金森さんは、群舞の振付演出がホント抜群に素晴らしいな~!と。

私は、バレエの専門知識もなく観覧経験が豊富なわけでもないですが、いくつかの偶然が重なって…この作品に注目しています。

 

夜の上野公園は、いつもと少し違う雰囲気で。

光に照らされた彫刻の美しい陰影と、その向こうで無邪気な光を放っているスカイツリーが対照的で…印象に残りました。