着付け、はじめました!

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処暑の着こなし〜夏の薄物

季節は「処暑」になりました。暑さが和らぎ、穀物が実りはじめる季節。朝夕は少し過ごしやすくなったものの、まだまだ暑さは続いています。

 

着物の基本ルールでは、7月~8月末までは「薄物」を着用することになっています。

「薄物」は、タテ糸とヨコ糸の密度が粗く透ける生地で、単衣に仕立てた着物です。

この透ける生地は、絽(ろ)・紗(しゃ)・夏お召・夏大島など、染織技法によってさまざまな種類があります。

 

きょうは透け感バッチリの夏お召の着物に、羅(ら)の八寸名古屋帯。透け感が目立つように、色味を抑えたモノトーンコーデです。

この透け感を楽しめるのも、あと少し。

 

9月になったら、透け感が控えめの単衣にして、半衿も塩瀬に付け替えて。薄物は洗濯したり、クリーニングに出したり…そろそろ心の準備をはじめます。

立秋の着こなし〜夏虫色

季節は「立秋」になりました。暦の上では秋のはじまり。まだまだ暑いは日は続いていますが、たまに吹く風が…ほんの少し涼を感じたりして、季節が動いていることを実感します。

 

この夏、私のなかで大活躍したのが、この帯揚げ。

色々な着物や帯に合わせやすく、涼やかさを与えてくれる色。

2年ほど前に自分で染めました。当時はピスタチオ・グリーン!と命名していましたが、どうやらこれは「夏虫色」と言うのかも?

 

「夏虫色」は、薄い緑色で、一説によると青蛾の羽の色からついた名前だそうです。

他にも、夏ならではの虫、バッタやカマキリもこんな色?

「枕草子」のなかには、…いと暑きころ、夏虫の色したるも涼しげなり…という一節があるそうで、清少納言も夏虫色に涼を感じていたようです。

時を経ても変わらない感覚に、思いを馳せてしまいました(^_^)

大暑の着こなし〜夏色の小物

「夏色」と聞いて、どんな色をイメージされますか?

(あ!...歌じゃなく、色の話です)

青?黄色?ビビットな原色?エスニックな色?...

人によって色々だと思いますが... ダジャレでなく(^ ^;)

私の場合、光があたって白っぽくなったような色が夏らしいかなぁと感じています。

で、コーディネートしたのが、こちらです。

着物は透け感のある夏大島。これが、光のあたり具合や見る角度によって色が微妙に変化して、動きが美しく見える着物です。

帯は、紗の九寸名古屋帯。少し銀糸が使われていて、うちわの中に朝顔や風鈴が織り込まれている夏らしい柄。ベースの色は青~白のグラデーション。そして、帯揚げは光に透けるようなグリーン系、帯締めは銀糸混じりのパープル系。帯まわりは控えめなキラキラ感があります。

夏の日差しを意識しつつ、涼しさも感じられたらいいな~と思い、合わせてみました。

きょうは最高気温が30℃以下だったので、とても過ごしやすく感じました。

大暑の着こなし〜麻の着物に半幅帯

「大暑」になりました。今年は7/23~8/7だそうで、一年で最も暑くなる季節。

この時期の「土用の丑の日」に、うなぎを食べる風習は有名ですが、元々は「う」のつくものを食べると病気にならないという言い伝えがあったそうで、梅干し・瓜・うどん…でも良いそうです。うなぎが苦手な私には朗報です!

 

そして「土用の虫干し」といって、この時期に着物や本などに風を通して陰干するとカビや虫の害から守ることができるとも言われています。大切なものは、定期的なお手入れが欠かせないですね。

 

さて、きょうの東京は...ほぼ猛暑日💦

暑さをいかに軽減できるか…ということで、麻の着物に半幅帯を合わせました。

前から見ると、半幅帯とは分からない?かも。帯結びは「貝の口」をアレンジした気軽な感じにして。帯枕をつけないと、背中に暑さがこもらないのが良いです。

着物も麻、長襦袢も麻。そして着物の柄は、麻の葉。という、麻づくし(^ ^;

 

麻の良さは、着心地はもちろん、脱いだ後にサッと洗えてアイロン入らずというお手入れの楽チンさ。いつもスッキリ・さっぱり着られるので、夏には有難い素材です。

 

小暑の着こなし〜カゴバッグ

なんと!本屋さんで出会った...アフリカ・ウガンダ製のカゴバッグ!

これは夏着物の時もイケるかも?

このブランド「RICCI EVERYDAY」のHPでは、製作しているウガンダの女性たちの様子やメッセージを見ることができます。彼女たちの仕事につながっていると思うと、ちょっと嬉しくなります。

 

こんなカゴバッグを持つ時は...鮮やかなアフリカン・プリント(生地)にも負けない日本の紅型!

先日の夏大島の着物に、絽の江戸紅型(染め)の九寸名古屋帯を合わせてみました。

夏ならではの、カジュアルなお出かけに<♪>