着付け、はじめました!

着物のお洒落を応援します。

芒種の着こなし〜洗える正絹の着物

今年は6/6から、二十四節気の芒種(ぼうしゅ)になりました。
「芒 (のぎ)」は、麦や稲などの穂先にある針のような毛のことだそうで、この時季に “芒” のある植物の種を蒔いたり、田植えを行うんだそうですが…私の出身地では、田植えはもうちょっと早い時期な記憶が…。地域によって多少の違いはあるのでしょうね。

そして、この期間に梅雨入りするところが多いそうです。東京も6/7に梅雨入りしました。

ここ数日よく着ている着物は、透け感が少なめの夏お召。

正絹の夏お召にウォッシャブル加工をして仕立ててもらったので、自宅で・洗濯機で洗っています。もう数年経ちますが、傷みや縮みは全く感じられず、技術の凄さを実感しています。ウォッシャブル加工のおかげで...自宅で洗えると思うと、気軽に着て出かけられるし、正絹の着心地の良さも感じられるのが嬉しいです。

帯の色や透け感を変えると、涼感も違って見えるようで...。

汗ばむ季節も、気軽に、着物で、お洒落を楽しみたいと思います。

 

そういえば...お洒落の「洒」は、氵(水)+ 西(斉)→ 水で洗い清めることを意味しているそうです。そこから、心がさっぱりしていること、洗練されていることを示すようになっていったそうです。

おしゃれ=ウォッシャブル!ですね(^ ^)

 

ちょっとお出かけ〜日本染織作家展

上野・東京都美術館のギャラリーで開催された「第45回 日本染織作家展」に行ってきました。日本の染織家で構成された団体(日本染織作家協会)主催で、公募を行い、優秀な作品が展示されているということで、いずれも素晴らしい着物・帯でした。

偶然にも、展示されている一着の作家ご自身がいらっしゃって、作品について詳しく解説してくださいました。作品は、紬の訪問着。糸は座繰り・草木染めで、とても素敵でした。

作家のこだわりや技法のお話はとても興味深く、楽しい時間でした。

全ての展示のキャプションにも、こうした作家の声や技法の解説があったら、より楽しめるし、作品の価値も分かりやすく伝わるだろうなぁ...と。

QRコードで読み取ると、解説が表示されるとか、ね。今後に、期待してます。

半衿の衣更え

6月になったので、半衿を絽に付け替えました。

着付け教室の最初の授業では、半衿の付け方を実習します。半衿は、汚れが気になったら外して洗って付け替えて、色柄物や刺繍衿でお洒落したい時も、季節が変わる時も...付け替えます。

お裁縫が得意でない私(^^; ... 着付けをはじめた頃は、ちょっと面倒だなと思っていましたが、度々付け替えていたら慣れてきて、今では苦もなくできるようになりました。半衿を付け替えるとスッキリしますし、お洒落の幅も広がって、楽しみも広がります。

 

そして、きょうも足元は夏仕様。レースの足袋に、パナマの草履。

路地では紫陽花が咲き始めて、いよいよ梅雨が近づいているなぁと感じます。

小満の着こなし〜夏支度

この週末の東京は、もう夏のようです。最高気温30℃前後ですから、夏物を着た方が、自分も心地よいし、周りの人も暑苦しさを感じないだろうと思います。

着物の基本ルールで言うと、5月はまだ袷の着物...といいますが。汗だくで基本ルールを遵守するよりも、少し季節を先取って涼しい顔をしてる方がお洒落じゃないかな〜と思います。

で、きょうは、夏支度というより、夏仕様のコーディネートにしました。

・着物は、夏向きの米沢紬。もじり織り。

・帯は、博多織の紗の八寸名古屋帯。

・帯揚げは、絽。

・帯締めは、三分紐+ガラスの帯留

・長襦袢は、紗。

ここまで全て夏仕様ですが、まだ5月ということを考慮して、透け感が抑えめになるように選んでいます。そして、半衿だけはまだ冬用にしていて、6月〜夏用の絽に替える予定です。半衿は暑さ(体感)に影響がないので、基本ルールに則るようにしています。

あっ!そういえば。足元も夏仕様にしちゃいました。

レースの白足袋は、夏のお洒落用として愛用しています。すご〜く涼しいです♪

草履は、鼻緒と台が麻素材の、これも夏向きです。

色々工夫して、夏もきものを楽しみたいと思います(^ ^)

 

ちょっとお出かけ〜世田谷文学館

久しぶりに展覧会に出かけました。

「ヨシタケシンスケ展 かもしれない」

絵本作家ヨシタケシンスケさんの頭の中を覗き見させてもらっているような。

豊かな発想やアイディアの源泉と、それがどうカタチになっていくのか…。

ほそ~い線で描かれた小さなスケッチから、発想の展開図、原画…。

こんなベンチがあったり。

私も、りんごかもしれない?

これは...ておくれ君。

絵本を出版する前には、造形作家としても活躍されていたそうで、オリジナルの立体物やインタラクティブな展示もあって、とても楽しく観覧しました。

初の大規模個展とあって、展示物は400点以上もあるそうです。

 

ヨシタケさんの絵本は、子どもたちはもちろん、大人の固くなった頭と心を柔軟に…解放してくれしてくれるように感じました。物事の捉え方は、ちょっと視点を変えるだけで、自由に、楽になるものです。あ~かもしれない、こ~かもしれない…。妄想するのが楽しくなってきます。

で、思わず、この絵本を購入しちゃいました。

これから、ハマってしまいそうです(^_^;)

私はこれまで、大変失礼ながら、ヨシタケさんを存じ上げなかったのですが、知人のお薦めで、今回、足を運びました。行って良かった!出会えて良かった!

お薦め、ありがとうございました!!

 

本展は、芦花公園駅近くにある世田谷文学館で 7/3(日)まで開催中。事前予約制なので、関心のある方は予約して足を運んでみてください。

小さな展示もあるので、メガネは必須です(^ ^;

風情のある建物です。