着付け、はじめました!

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着物コーディネート〜12月・色無地

今週末のテーマは「色無地のコーディネート」にしてみました。

色無地は、合わせる帯によってカジュアルな場にもフォーマルな場にも着ていくことができる、とても重宝な着物。

今週末は、土曜日はお教室でお稽古、日曜日はクラシックバレエ鑑賞と、趣の異なる日でしたので、一着の色無地を目的別にコーディネートしてみました。

 

今回の色無地の素材は、白山紬。

紬らしい節がありつつも、絹の光沢感が美しい着物です。

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土曜日のお稽古には、カジュアルモードで。

綴れの八名古屋帯を合わせました。

この帯は親戚から譲り受けたもので、年代モノだと思いますが、シンプルな縞柄なので、何にでも合わせやすく、そのシンプルさがモダンな感じもします。

この日の課題は、帯揚げ。考えあぐねた結果、白ベースにしましたが、もう一考したいところでした。

 

そして、日曜日は東京文化会館へ。

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ちょっと格を上げたいと思い、九寸名古屋帯を合わせました。

帯にも、帯締めにも、少し金糸が用いられたものです。

昨日よりは華やかになったでしょうか?

 

お正月など、さらに華やかな場には袋帯を合わせたいと思います。

 

着物で行きたいレストラン〜上野・韻松亭

きょうは知り合いが出演するクラシックバレエ公演の鑑賞に上野・東京文化会館へ。

マチネだったので、公演前にランチを。と、上野公園内で風情のある和風建築が目を惹く、韻松亭さんへ伺って、花かご膳を頂きました♪

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花かごに盛り付けられた色彩豊かなお料理に、テンションUP!

茶碗蒸しと焼き物、ごはんと赤だし、デザートも付いています。

こんなことを言ったら野暮ですが、お値段を知ると、コストパフォーマンスの高さにびっくり!

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大きな窓から紅葉の公園も見渡せて、話も弾みました〜!

 

着物で行きたいレストラン〜中目黒・天婦羅みやしろ

えっ!民家??...と思う外観ですが、一歩足を踏み入れると、モダンでセンスの良い空間が!まるで舞台のようなオープンキッチンと、観客席のようなカウンター。

これが、中目黒「天婦羅みやしろ」です。

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ここで食のエンターテインメントが繰り広げられます。

私たちの食べるペースに合わせて、次々に趣向を凝らした逸品が登場。

たとえば、こちら。

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シャトーブリアンを湯葉で巻いた天ぷら。添えられた胡椒の塩漬けを先ず口に含み、岩塩とお肉の天ぷらを頰ばると、口の中で素晴らしいハーモニーが...。そして、ウニとアワビの競演も。

もちろん、シンプルな海老やキス、アスパラ、しいたけ、ぎんなん...も美味。海苔を味わう天ぷらは、手渡し!でした。

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締めは、トマトと出汁で炊き込んだごはん。と、思いきや。そこに巨大なかき揚げが登場して...混ぜ込んでいただきました。

最後は甘味とお抹茶をいただき、フィニッシュです。

味も、見た目も、サーブも、巧みに演出されていて...、さすが!ミシュランで星を獲得するお店だな〜と感心。居心地も良く、楽しい時間を過ごすことができました。

 

今回は仕事関係の方と訪問したので、洋服でしたが、次回は着物で伺いたいな〜と思っています。

 

着物でお出かけ〜奄美大島へ - ②

奄美大島・二日目は、晴れました!

朝は地元の黒糖工場へ行って、出来たての黒糖を試食させていただきました。濃厚で香り高くて、初めての美味しさでした♪

 

続いて向かったのは、奄美パーク。

日本のゴーギャンとも呼ばれ、奄美とも所以の深い画家、田中一村さんの作品を観てきました。この美術館の外観も素敵!

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中は撮影できなかったのですが...

入口横で先ず経歴映像を見て。その中で、金屏風に農村を描いた作品をコンテストに出品して酷評...落選...だったと紹介されていたんです。たしかに映像では、ん?という感じだったんですが、実際の作品を観たら、すごく良くて!照明効果も良かったのか、風が吹いたら動き出しそうな...臨場感のある作品でした。

「ざくろ」も良かったな〜。

もちろん、有名な作品群も素晴らしかった!

 

そして最後は、せっかくだから海を見よ〜♪と、あやまる岬へ。

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少し風が強かったですが、キレイな海にテンションUP!

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行く先々で「着物のイベントがあるんですか?」「着物姿いいですね」「大島紬を着てくれて、ありがとう」など声をかけられまくりました。

奄美の方々はみんな優しかった〜。こちらこそ、ありがとう!です。

また、伺いたいです。

 

着物でお出かけ〜奄美大島へ - ①

念願の「大島紬を着て、奄美大島へ!」行ってきました♪♪♪

一泊二日ほぼ24時間の滞在...という限られた時間でしたが、堪能してきました。

 

初日は小雨の中、大島紬村へ。

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奄美の泥染は、テーチ木(車輪梅=シャリンバイ)の幹や根を煎じた染液に何十回も浸しては乾かし、さらに泥田に何度も浸して洗って...染め上がるそうで。テーチ木に含まれるタンニンと泥の鉄分が化学結合して、あの深く光沢のある黒に染め上がるのだそうです。

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大島紬は、先染めの着物。つまり、糸を染色した後に織り上げます。

では、どうやって柄を織り出すかというと...。

①図案から経糸と緯糸の設計図を作ります。短冊状のバーコードみたい!

②設計図にそって、染める絹糸と防染の木綿糸を締機(シメバタ)で織ります。

この絹糸は、前もって長さを整えたり、16〜20本がまとまるように糊付けしたりして、この後の染めや織りのために整えておくそうです。

③そして、泥染。

④最後に防染の木綿糸を取り除くと、柄を織り出す「絣糸」が完成!

⑤さらに、染まっていない白い部分に着色すると色柄も織り出せます。

...で、完成した「絣糸」を図案に合わせながら...経糸と緯糸をピッタリ合わせながら織っていくのだそうです。

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この全工程、一反できるまでに半年以上もかかるそうで...

この手間と技術を知ると...今の価格は高価とは言い難くなりました (^_^;)

 

ちなみに。備忘録。

★経糸は 約26mの長さで約1,250本! 緯糸は 約40m以上。

★よく聞く「マルキ」というのは、経糸に何本の「絣糸」を使っているかを表しているそうで...1マルキ=80本。故に、7マルキだと、560本の絣糸と690本の地糸を使っているんだそうです。

★経糸にも緯糸にも絣糸を使っているのが、経緯絣。

★緯糸だけに絣糸を使っているのが、緯絣(ヨコソとも呼ばれるそうです)

★一元(ヒトモト)は、経糸2本・緯糸2本の絣糸で風車のような十字で柄を織り出し、片ス(カタス)は、経糸1本・緯糸2本の絣糸でT字で柄を織り出す。

...と見てくると、手間のかかっているものほど高価ってことですね。

納得しました。

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明日は晴れると良いな。