念願の「大島紬を着て、奄美大島へ!」行ってきました♪♪♪
一泊二日ほぼ24時間の滞在...という限られた時間でしたが、堪能してきました。
初日は小雨の中、大島紬村へ。
奄美の泥染は、テーチ木(車輪梅=シャリンバイ)の幹や根を煎じた染液に何十回も浸しては乾かし、さらに泥田に何度も浸して洗って...染め上がるそうで。テーチ木に含まれるタンニンと泥の鉄分が化学結合して、あの深く光沢のある黒に染め上がるのだそうです。
大島紬は、先染めの着物。つまり、糸を染色した後に織り上げます。
では、どうやって柄を織り出すかというと...。
①図案から経糸と緯糸の設計図を作ります。短冊状のバーコードみたい!
②設計図にそって、染める絹糸と防染の木綿糸を締機(シメバタ)で織ります。
この絹糸は、前もって長さを整えたり、16〜20本がまとまるように糊付けしたりして、この後の染めや織りのために整えておくそうです。
③そして、泥染。
④最後に防染の木綿糸を取り除くと、柄を織り出す「絣糸」が完成!
⑤さらに、染まっていない白い部分に着色すると色柄も織り出せます。
...で、完成した「絣糸」を図案に合わせながら...経糸と緯糸をピッタリ合わせながら織っていくのだそうです。
この全工程、一反できるまでに半年以上もかかるそうで...
この手間と技術を知ると...今の価格は高価とは言い難くなりました (^_^;)
ちなみに。備忘録。
★経糸は 約26mの長さで約1,250本! 緯糸は 約40m以上。
★よく聞く「マルキ」というのは、経糸に何本の「絣糸」を使っているかを表しているそうで...1マルキ=80本。故に、7マルキだと、560本の絣糸と690本の地糸を使っているんだそうです。
★経糸にも緯糸にも絣糸を使っているのが、経緯絣。
★緯糸だけに絣糸を使っているのが、緯絣(ヨコソとも呼ばれるそうです)
★一元(ヒトモト)は、経糸2本・緯糸2本の絣糸で風車のような十字で柄を織り出し、片ス(カタス)は、経糸1本・緯糸2本の絣糸でT字で柄を織り出す。
...と見てくると、手間のかかっているものほど高価ってことですね。
納得しました。
明日は晴れると良いな。