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文化学園服飾博物館<日本服飾の美>展

先日、新宿にある文化学園服飾博物館に行ってきました。

ここには、世界各地の民族衣装や染織品が豊富に所蔵されているそうで、定期的にテーマを設けた展覧会を開催しています。

今回のテーマは「日本服飾の美」

展示は、宮廷装束・小袖・武家服飾・能装束の4つのコーナーで構成されていました。さすが!と思ったのは、展示品に添えられたアカデミックなキャプション。技術・意匠の特徴や時代背景が簡潔にまとまっていて勉強になりました。

館内は撮影できなかったので、少しコメントでご紹介します。

宮廷装束といえば、十二単に代表される公家の華やかな装束や皇族の厳かな装束。その中で印象的だったのは、神事にのみ着用する白一色の「御祭服(ごさいふく)」。装飾を排した生絹(生糸を精錬せずに織った絹織物)の、絹らしい白。背筋が伸びる思いでした。

小袖のコーナーでは、当時の財閥の贅を凝らした着物や打ち掛けに見惚れ、武家服飾では...戦場では陣羽織で、普段は密かに...お洒落を競い合った美意識に刺激を受けました。

そして、能装束。これは、いわゆるステージ衣装ですから華やかで豪華。ですが、単に着飾るためでなく、役柄の身分や性格、心情を表現する大切な要素だそうです。

展覧会の会期は、8/6(日)まで。詳しくはHPでご確認ください。

日本服飾の美 | 文化学園服飾博物館

 

<余談>能装束で、ふと思い出したのが...数年前に立ち寄った京都の「織成館(おりなすかん)」。西陣の老舗織元・渡文のミュージアムで、能装束が印象的でした。次回はちゃんと予約をして、工房見学や手織り体験をしたいと思っていたことを思い出しました。