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着物コーディネート〜1月・寒さ対策-2

きょうは着物のコートについての豆知識。

着物の上に羽織るものといえば「羽織」か「コート」ですが、いつ・どんな時に着るのか....お仕立ては袷?単衣?何着も必要なの?と、ふつふつと疑問が出てきます。

 

そこで、参考までに私の場合をご紹介します。

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まずは、自分がどんな時に着るかを具体的にイメージして、それに合う素材やお仕立てを決めていきます。

 

①私がコートを着るのは12月〜3月初め頃の寒さが厳しい時か、フォーマルな装いの時。したがって、お仕立ては袷で、素材はちりめん、礼装にも普段にも使える無地っぽいものにしました。丈はひざ下です。

 

②雨コートは年中着るかもしれないので、お仕立ては単衣、素材は薄手でサラッとした紬、色柄は薄いブルーの格子柄。丈はかかとまでの対丈です。これも正絹の紬にしたので、塵(ちり)よけとして晴れた日に着ることもできます。

 

①のタイプのコートは道中着とも呼ばれ、帯を守るための塵よけとして、年中着用される方もいます。その場合は、春秋用には単衣仕立て、夏用には薄物の単衣仕立て...というように何着かご用意されるようです。

私の場合、冬場以外の普段は羽織か帯付き(何も羽織らない)で出歩くので、コートは今のところ①と②だけです。逆に言うと...冬場には羽織を殆ど着ないので、羽織は単衣で仕立てています。

こんな風に頭を整理しつつ、少しずつ揃えていくのも楽しいです。

 

私の①コートって、無地っぽいの?

写真では柄が浮いて見えますが、これは描かれた柄ではなく織りで表現された地紋なので、無地扱いでも良いそうです。

墨染という技法で、まず裏から墨色を染めた後、表の地紋に沿ってさらに染める。そうすると1色でも色に深みが出て、立体感が出てくるのだそうで、琉球の染人・山岡古都という人が生み出した染色技術だそうです。

ということで、一応、礼装にもお洒落にも使える無地コートの仲間です(^ ^)

★でも、この墨染めは、着物で着る時には小紋の仲間になるようで、お洒落着に分類されるようです。礼装の着物にはならないんですね。ちょっと複雑...。