12月のテーマは、お正月。
花材も花器も、和風テイストのアレンジです。
お正月に飾るものは、神様をお迎えするため...ということで、神祭具の注連縄や縁起の良い扇などを取り入れています。
花器も吉祥柄の「唐草」です。
メインのお花は、菊。
菊は、皇室の紋にも定められていて、日本人にとっては品格や品位を感じる花。伝統的な慶弔の儀式にもよく用いられます。
もともとは平安時代に薬用や食用として中国から渡ってきたそうですが、その後、観賞用として日本独自の品種が育てられ、幕末になって...イギリス人が日本の菊を持ち帰ったことで、いまやヨーロッパでも多くの品種が栽培され、親しまれているそうです。
センターの2輪は誰もが知っているスタンダードな菊ですが、その左横の赤い毬のような花も、ピンポンマムという菊です。今回は深い赤でしたが、白や黄緑などもあって、洋風なアレンジにもよく登場する、可愛い花です。
菊と言えば...、重陽の節句。かつては9月9日に盛大な儀式も行われていたようですが、今では、あまり知られていないかも。
今どきの9月上旬は、まだ夏って感じですしね。
でも、9月9日に着物を着る機会があったら、菊を意識してみたいと思います♪